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いい時は最高、悪い時は最低

応援2.0:ボタンひとつで嬌声があがる新応援システム

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応援2.0な風景(イメージ図)

既存の応援システムなんて喝だ喝!

入場者を5000人以下に抑えることを当面継続することが発表されたJリーグ。そんな試合を少しでも試合を盛り上げるために、画期的な新応援システムが開発されたことが本紙の取材で明らかになった。

 

「録音した歓声を流す、アプリ経由で機械音の歓声を流す、プレミアムドールダッチワイフを観客席に置くなど様々な試みがありましたが、どれも失敗作です。やはり目の前のプレーに応じて臨機応変にあがる様々な声こそが、スポーツ観戦にふさわしい声です。我々はその課題に取り組みました」と語るのは、開発元のタシマ・テフガキーユ社代表取締役ワグネル=ペレイラ=カルドーゾさん。

 

「我々が開発した新応援システムは、スタジアムで観戦される上級SOCIO様と、アプリでしか観戦できない下級SOCIOどもを繋ぐ斬新なアプローチをとっています。

Jリーグあったけぇあったけぇでよく使われる“絆”や“現地に向かって念を送ります! つ魂”を見える化した世界初のシステムです。既にアンドラ公国リーグ、エロマンガ諸島スーペルリーガなどから問い合わせをいただいています。また世界的なコンテンツプラットフォーマーのBMM社からは出資の打診もいただきました」と世界進出が既に視野に入っている模様だ。

 

システムの仕組みについてはアドバイザーとして関わった、浅草六区アダム徳永研究センター長の取石薔薇氏に解説をお願いした。

「非常にシンプルながらも強力なシステムです。IoT(Internet of Things)の活用です。現地観戦する上級SOCIO様には、今回我々が開発した小型デバイスを装着していただきます。アプリ観戦の下級SOCIOどもにはデバイスと連動するリモコンを渡します。ブラジリアントリデンテがゴールしたその瞬間にリモコンのボタンをポチッとすると、上級SOCIO様のデバイスがブブブブッと振動し、スタジアムが歓喜と恍惚の嬌声で満ち溢れると言う仕組みです。すごくない?」

 

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カスタマイズもできます

「デバイスは無料配布しますが、リモコンは有料。しかもバイスが上級SOCIO様の老若男女度合いを自動判定(AI)し、リモコン代が変動するダイナミックプライシングを採用。1試合のボタンを押せる上限数は制限されていますが、有料課金することで回数や振動数や振動時間などを自由にカスタマイズできるなど、マネタイズについても考慮しています。」

「またあくまで嬌声であるため、応援プロトコルで禁止されている歓声に該当しないことは、ジャッジリプレイでも取り上げられました。拍手はOKだが手拍子はNGと同じロジックであるとお墨付きを得ています。」

 

有効なワクチンが開発され接種が行き渡るまでどれくらいの時間がかかるかわからない現状では、今までの当たり前が当たりまでは無くなります。我々が当たり前と思っていた応援スタイルも、その有り様を見直す必要があるのかもしれません。

手拍子ではなく拍手を送ろう。歓声ではなく嬌声を送ろう。出したい声も出せないと言う現実の前に文化が敗北したこんな世の中にドロップキック。ウルセーヨバカヤロウ。真っ先に課金しボタンを押しまくるのは貴方かもしれません。

 

(ロリター通信社 長万部セリーヌ記者)