#ダイナミックプライシングバカヤロウ について
イルカがせめてきたぞっ←緊迫感なし
ダイナミックプライシングはチケットの価格変動制のこと。対戦相手、現在の販売枚数、過去の販売傾向や当日の天候など諸々の要素を考慮して、AIが販売価格を決めるている。うーん、漂う近未来感。
2019年からJリーグでも横浜Mや神戸などダイナミックプライシングを導入するクラブが出てきて、入場料収入増の結果が出ている。また2019年度にJリーグは「ホーム主催チームに対してアウェイ観客に平等なチケット購入を義務付ける」という条文を削除している。
結果も出て足かせもなくなった2020年は、ダイナミックプライシングを本格的に導入するクラブが増えてきそうだ。実際に仙台が今シーズンから本格的に導入すると報道があった。
だってウサンくさいんだもん
Twitterアカウントで #ダイナミックプライシングバカヤロウ のタグで呟いている通り、自分はダイナミックプライシングには否定的な立場だ。理由は価格決定のメカニズムが不透明なため恣意的な価格操作が可能になり、チケットを買う立場の観客側のメリットが感じられないから。あと長期的にはクラブが自分で自分の首を閉める結果につながりると考えているからだ。
要約すると「私の財布に優しくないから」「胡散臭いから」の一言なのだが、何がどう胡散臭いと思っているかについてこの後まとめてみる。
・シーズンチケットが一番お得(にしたい)
— AOA課オリンピアトーキョー (@gasmenjp) 2019年10月22日
・航空券のようにチケット価格が変動するのは当たり前(にしたい)#ダイナミックプライシングバカヤロウ 側の言い分だけど、アウェイ側も変動制はほんとウンコ。
https://t.co/17N7LPmFvz
♪ダイナミーック〜オオクマー♪
東京がダイナミックプライシングに初めて出くわしたのは、2019年のアウェイ清水戦。この時のアウェイゴール裏(=ビジター2階自由席)価格は以下の様に変動した。
最低価格 2,800円(前売り定価) → 最高価格 4,100円(+146%)
清水のスタジアムは確かにコンパクトで見やすい専用スタジアムだ。しかし屋根もなく、新しい施設とは言えない。
「でも見たいんでしょ?ウフフ」「は、はい…」 ※童貞の悲しみ
こ…これがAIによる仕打ち…と初日に買いそびれた人々が泣く泣く高価格でチケットを買い、試合当日を迎えたその時に事件は起きた。
当日券発売あり:3,300円(当日定価)
チケットを買うタイミングによっては前売りより当日発売の方が価格が安いという逆転現象が起きた。後日判明したことだが、清水は複数のチケット販売販路(ぴあとかセブンとかローソンとか)それぞれの在庫を把握できていなかった。そのため価格変動の要素のひとつである「どれくらい売れているか」については適当な数字で補っていたとのこと。「買いたい人が多ければ高値でも捌けるはず!」というダイナミックプライシングの肝の部分が、ザルですか…
結局清水はダイナミックプライシングの導入は断念し、対戦相手によって複数の価格を使い分けるやり方に変更した。東京も味スタ初期の時代に同じこと(カテゴリー1/カテゴリー2)やってたけどな!
・よく売れる人気カードからぼったくるシステムでした
— AOA課オリンピアトーキョー (@gasmenjp) 2019年8月15日
,人気カードか否かの判断は売れ残り枚数で判断してました
・大人の事情で、実は売れ残り枚数が正確に把握できないことが発覚
・だから売り方変えるわ。許してチョンマゲ#ダイナミックプライシングバカヤロウ https://t.co/AuNbVDvvjF
ちょっと聞いてヨ!思いっきり生電話
ここまで読んで「ダイナミックプライシングって、ダフ屋のおっちゃんのアガリをクラブが掠め取る仕組みでしょ?」と気づいたそこの君!君はなかなか賢いね。え、ナヤさんから電話?もしもし、え、暗い夜道は気をつけro(略)
ダイナミックプライシングによって入場料収入は確かに増える。しかしそれはチケット価格が高くなるということの裏返しだ。
高騰化の天井はどこだろう。上り続けるチケット価格にファンはどこまでついていくのだろう。「TOKYO Till I Die」が座右の銘でも、残念ながら私の財布には限りがございます。
寝てない自慢とレッドブル
それを考えると、ダイナミックプライシングの導入は短期的には入場料収入増という効果が出るが、長期的にはファン減少によるクラブ衰退ということになりかねない。
実際にアメリカでは「ダイナミックプライシング導入でチケット価格が高くなり、その結果観戦離れ→ファン数減少→クラブ衰退というあかんループが生まれるでー」と四角い仁鶴が丸く収める訳にはいかない報道も出ている。
「いやー全く寝てねぇわぁ〜」
「エナジードリンク飲んで元気モリモリ!」
「ダイナミックプライシングで収入が増えました!」
全部寿命削っているだけ…
まとめ
①ダイナミックプライシングの胡散臭さは、価格変動のメカニズムが不透明で、恣意的な価格操作が可能だから。
②ダイナミックプライシングで入場料収入は増えるけど、反面クラブの寿命を縮めかねない
#ダイナミックプライシングバカヤロウ については、そのうち続編をまとめる。